アルマティ観光案内 |
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(1)メデウアルマティ市の中心から南へ16キロメートル登った、アラタウ山系中にある観光・スポーツ施設(標高1700メートル)。メデウの中心施設であるメデウ・スケートリンクは1961年に開設され、ここで数多くのスケートの世界新記録が出されたため、「世界記録の工場」などと言われた。現在でも世界大会が行われているが、土・日曜日には一般市民にも開放されており、アルマティ市民の憩いの場となっている。また同スケート場では、毎年夏に国際歌謡コンクール「アジアダウス(アジアの声)」が海外の歌手・グループを招いて実施され、アルマティ市民をはじめカザフスタン国民にとって毎年恒例の国民的行事として親しまれている。 スケートリンクの他にも、いくつかの小さな遊園地施設がある。また天幕(ロシア語でユルタ、カザフ語ではキーゥズゥイ=フェルトの家)を集めたカザフ・アウル(カザフ村)はレストランとなっており、ベシュパルマック(羊肉の煮込み)、マントゥ(肉饅頭)、シャシュリク(串焼き肉)などのカザフの伝統料理が出される。アルマティ市内からは6番のバスでメデウまで行くことが出来る。メデウの道中にいくつか設置されているダムは、春先の雪解け水によってしばしば引き起こされたセル(カザフ語で洪水)に備えて作られた。 | |
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(2)コクトベ山アルマティ市の南東に位置する小高い丘のような海抜1130メートルの山。ここからはアルマティの街が一望できる。付近には市民のダーチャ(別荘)も建ち並び、アルマティ市民にとって最も身近な景勝地といえるが、観光施設は十分整備されているとは言い難い。山頂へはカザフスタンホテル近くのケーブルカーで10分足らずで行くことができる。山頂にはカフェが数件有り、飲み物やシャシュリクなどの軽食を供してくれる。ちなみにコクトベとはカザフ語で「緑の丘」の意味。 |
(3)カザフスタン国立中央博物館旧大統領官邸の横にある、カザフスタンで最も充実した文化遺産を展示する博物館。建物はモスクをモチーフにしたと言われる。博物館の豊富な展示物からは、先史時代から現代までのカザフ人及びカザフスタンの歴史をうかがい知ることができる。1階は先史時代から16世紀頃までの歴史を紹介している。発掘によって発見された古代の遺産を展示し、この地に暮らしていた人々の生活を伝えている。有史以前の動植物や猿人に始まり、紀元前3世紀のサカ人の遺物、紀元7世紀前後の石人や文字、10世紀の偉大なイスラム哲学者アルファラビーや13世紀のモンゴル侵攻など幅広い分野の展示が特徴である。 2階はカザフ人の民族が形成されたといわれる、16世紀から20世紀前半までの歴史を伝えるコーナーである。天幕や民族衣装などカザフ人の伝統生活を伝える家財道具や日用品の展示、ショハン=ワリハノフやアバイなど、近代のカザフの著名人を紹介するコーナー等がある。カザフがロシア帝国に併合された時代の資料やロシア帝国・第二次世界大戦についての展示もあり、カザフ人の激動の時代を知ることができる。 3階は現代のカザフスタンを紹介するコーナーである。カザフスタン国旗などカザフスタンの独立に関連した展示がされているほか、カザフスタンに住む諸民族の衣装や道具の展示、バイコヌール宇宙基地から発射された宇宙カプセルなどの宇宙開発関連資料、諸外国との友好関係を示す品々が展示されている。 |
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(4)民族楽器博物館パンフィロフ28戦士公園内にある。カザフ人の伝統的民族楽器を展示・説明する興味深い博物館。これらはブラト・サリバエフという人物によって収集・保存された楽器コレクションが中心となっている。今日博物館は、著名な詩人や作曲家、アンシュといわれる歌手やクイシュといわれる楽器演奏者によって使用された40種類以上にもおよぶ楽器を有している。カザフの代表的な撥弦楽器ドンブラや、古くはシャーマニズムの儀式にも使われた擦弦楽器コブズ、古くから伝わる楽器ジェティゲンなどカザフの民族音楽に関する基礎知識はこの博物館で十分に得ることができる。 (5)カザフ考古学博物館カザフスタンの考古学者や歴史学者の長年に渡る研究・発掘の結果発見された、多くの考古学的遺物を所有している。その他、日常で使われていたカザフ人の芸術的な手工業品も展示されている。 |
(6)カスチェエフ名称カザフ美術館ハイアット・リージェンシーホテルの向かいにある美術館。近代カザフ絵画の発展に寄与した著名なカザフ人画家カスチェエフの作品をはじめ、各種の彫刻、絵画を展示する。ロシアの古い絵画から抽象的な現代美術までカザフスタンの美術を幅広く観賞することができる美術館である。 (7)国立カザフ・オペラ・バレエ劇場カバンバイ=バトゥル通り、アルマティホテルの前にある、アルマティの代表的なオペラ・バレエ劇場。「セビリアの理髪師」や「白鳥の湖」、「チョウ=チョウ=サン(蝶々夫人)」などの代表的作品をはじめ、カザフの“ロミオとジュリエット”といわれる「コズ=コルペシュとバヤン=スル」、カザフの英雄叙事詩を題材にした「アルパムシュ=バトゥル」など、カザフの伝統文芸をオペラにアレンジした作品も上演される。現在、改修のため閉鎖されている。 (8)パンフィロフ28戦士公園ゴーゴリ通りとカズベク・ビィ通りの間にある公園。パンフィロフとは当地で編成された部隊の指揮官で、この公園では、第二次世界大戦でナチスドイツの戦車18台を破壊した、パンフィロフの部隊所属の28人が記念されている。公園内には1995年6月に再開されたロシア正教の教会(復活大聖堂)がある。 (9)共和国広場大統領官邸の前、サトパエフ通りにある広場。戦勝記念日の記念パレードなどの行事はこの広場で行われる。1986年の「アルマアタ事件」の舞台でもある。 |
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(10)チェンブラクメデウ後方のダムをさらに登ったところにあるスキー基地(高度2300メートル)で、冬は良質の雪に恵まれ、スキーヤーで賑わう。ここから2つのリフトを乗り継ぐと3200メートルの高度にまで到達でき、眺望は格別である。 (11)日本人墓地アルマティ市内には日本人抑留死亡者の埋葬地が3カ所ある。最大のものは市北部のライムベク通り沿いにある中央墓地で、そこには145名の日本人が埋葬され、整然と墓石が並び、感慨を与える。またロシア人・ムスリム共同墓地(ソビエト・コンスティトゥーツィ通り)にも38名の日本人抑留者が埋葬されている。三番目の墓地は都市開発の結果、正確な場所を知ることが不可能となってしまった。 第二次大戦後、カザフスタン全土では推計5万6千人の日本人が抑留され、1394人が亡くなった。アルマティ市にも第40戦争捕虜収容所が置かれ、収容所支部は現在の新テレビセンター地区やアルマティ第1駅にあったとされる。ここに抑留されていた日本人は主にアルマティ市建設に従事した。それらは国会議事堂、科学アカデミー、第7発電所などで、この他にアブライ・ハン通りやジェルトクサン通りにある古いアパートメントも日本人抑留者によって作られたといわれている。また、第7発電所は現在もアルマティ市に電力を供給している。カザフスタンの人々の日本人観は「勤勉」「清潔」であり、このような日本人観の形成には日本人抑留者の態度が大きく反映していると言える。 |